私の朝は、1杯のコーヒーを淹れることから始まる。
ゆっくりと部屋に広がる香りとともに味わう1杯は私にとって単なる水分補給ではない。いわば、私の脳というOSを起動するための立ち上げのプロセスだ。
コーヒーを一口飲む。
ここでようやく、私の脳内のシステムチェックが始まる。 「メモリの配置は正常か?」「今日のタスク(処理プロセス)の優先順位は?」と。
面白いことに、どれだけテクノロジーが進化し、ビジネスのスピードが加速しても、人間の脳の「起動時間」だけは、昭和の時代から大して変わっていない。AIのように電源を入れて数秒でフル稼働、というわけにはいかないのだ。
だからこそ、この「起動を待つ時間」を愛おしく思う。 現代人は、朝起きた瞬間からスマホの通知に追われ、OSが立ち上がりきる前に重いアプリケーション(仕事のメールなど)を開きがちだ。それでは、日中にフリーズしてしまうのも無理はない。
毎朝、コーヒーが淹れあがるまでの数分間、あえて何も考えない。 この「余白」があるからこそ、その後の1日をクリエイティブに乗り切ることができる。
皆さんの脳内OSは、今朝も心地よく立ち上がりましたか?
