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ジンジャーアップの沿革③~xAPIとの出会い

新しいLMS(学習管理システム)の機能や要素はどのようなものか!?

 

私は、まず学習履歴だけでなく、今ある様々なシステムと一元管理・共有化が図れるビッグデータシステムが不可欠であると考えました。

 

そして、単純な結果だけでなく、経験値までも入力できればなお良いと考えました。

 

しかしながらそれをどうやって実現すれば良いのかが問題でした。

 

発想は良いが、実現させるための技術的な裏付けがないと商品はできません。

悶々とする日々が2年近く過ぎていきました。

 

そして2013年のある日、米国の国防総省傘下のADL(Advanced Distributed Learning) ※注 がシステムと学習履歴間の通信に関する標準規格である xAPI ( Experience API )を発表したことを知りました。

 

これは、中核のマルチデータベースであるLRS(Learning Record Store)が共通言語により、あらゆるデジタルデータを一元管理・共有化できる画期的なモノで、これによりあらゆるシステムとのデータ連携を可能にするといったデータベースでした。

 

しかもADLは、2001年にeラーニングにおけるシステムとコンテンツ間での通信に関する標準規格 SCORM(Sharable Content Object Reference Model)を提唱していて実績のある組織でした。

 

私は、「コレだ!」と叫び、何の迷いもなく、すぐさまADLから情報を取り寄せ、xAPI仕様のLRSの開発に着手します。

 

しかし、ADLの仕様書は、具体的なものではなく概念に近いモノでしたので、開発にはとてつもない時間と労力を費やすことになります。