
私の知り合いに、某有名出版社の社長、会長と歴任し、今は勇退して悠々自適の生活を送っていらっしゃる方がいます。
悠々自適どころか、なんでも最近また新会社を興して代表として陣頭指揮を執っていらっしゃるとのこと。
余程、仕事がお好きなのでしょうね。その新しい仕事の話をされている時は、まるで少年のように目をまるくして無邪気に話されます。昔とちっとも変っていません。
その方と初めてお目にかかったのは30年位前です。私も若かったものですから、強引に押しかけて
「映画の企画があるのですが、お金を出してください」と直談判したのがきっかけです。
今、考えますとまさに、私の若気の至りです。
しかし、その何とも言えない青臭いお願いにも喜々として聞いてくださり、その案件は成就しなかったものの最後まで応援して頂きました。
その後もことあるごとにお声がけいただき、その都度、私のポジションも変化していましたが、変わらず、夢のある仕事をやろうと応援して下さっていました。前回お会いしたときもそうでした。
「最近どう、おもしろいネタある?」から始まり、「相変わらず君はおもしろいね」とまた次に会う約束をしていただきました。本当に30年前と変わらず若々しく、目が輝いています。
いくつになっても、何にでも興味をもって、それを実現しようとするこの人は、いつまでも若々しいことを実感させられる典型的な人物です。

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