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叱られて育つ人、誉められて育つ人

叱られて「なにくそっ!」と思い、頑張る人。
誉められて「もっとやろう!」と考え、頑張る人。
あなたはどちらのタイプでしょうか。

しかしながら、あなたがどちらのタイプでも、周りの人には分かりません。
特に若い頃、学生や新入社員時代には、大きな存在として先輩や上司がいます。
この人たちのほとんどが、あなたがどちらかのタイプかなど考えずに接してきます。
つまり、あなたは、ほぼ同様の事をしても、ある人からは叱られ、ある人からは

誉められたりする訳です。

たとえば、率先して人より早く行動した時に、ある人からは「出しゃばりすぎだ」と
云われるかもしれません。
しかし、別の人は「積極的でいいね」と誉められることもあるでしょう。

その度ごとに「私は叱られて育つタイプですから、もっと叱ってください」や「もっと誉めてください」ということは現実的には難しいと思います。

従って、若い時は、叱られたら「自分の至らないところはどこだろう」と思い、誉められたら「何を誉めてくれたのだろう」と少し間をとって考えるクセをつければ良いと思います。

そうすることによって、自分は、どう云われれば頑張れる、または嫌な気分になるかが、分かってきます。
つまり、人それぞれの表現に一喜一憂する必要はなく、自分自身がそれらの言葉をどう受けとめるかによって、人の真意が少しずつ見えるようになってきます。

そうして一歩一歩前進していきますとどんな言葉でも、有り難く受け取る事ができるようになり、そして何よりも、自分が先輩になり、上司になった時には、後輩たちに対する適切なアドバイスができるようになっているのです。